スタイルプラスのLED投光器が、何と、桜の名所、弘前城の桜のトンネルの照明に採用されました。
スタイルプラスのLED投光器が、何と、桜の名所、弘前城の桜のトンネルの照明に採用されました。
これが、スタイルプラスのLED投光器が、最初に大きな舞台で認められた嬉しい導入事例となりました。
しかし、そこには、昨年の弘前城で花見に行かれた方が知るよしもない、壮絶なドラマが隠れていたのです。
月日は遡って、2011年2月28日。
株式会社スタイルプラスに、LED投光器(TGD-MR-50W-D)1台の注文が、青森県弘前市からありました。
その時在庫は1台もなく、中国からの荷物が、北海道帯広市の弊社に届いたのが、3月10日でした。
あの東日本大震災の前日に到着したのです。
弊社の荷物は、中国から東京まで空輸され、その後は、トラックで東北を北上し、青森から貨物フェリーで、函館に運ばれ、函館から日高山脈を越えて、遙か遠く離れた帯広に2~3日かけて届くのです。
中国の工場からの発送が数日遅れていたら、東北を陸送中に東日本大震災に巻き込まれて、荷物が届かなかったかもしれませんでした。
私は、幸運にも、大量のLED投光器を無事手にすることができて、お待ちいただいたお客様に発送することができたのです。
ところが、震災の被害をほとんど受けていない青森県の弘前市に発送しようとしたところ、いつもお世話になっているクロネコヤマトさんをはじめ、佐川急便、ゆうパックなど、全ての配送業者が、東北地方への配達を受け付けられないと言うのです。
ご注文いただいた弘前の業者さんに、電話で、そのことを話しても信じてもらえないくらい、弘前市は、日常とほとんど変わらない状況でした。
この時ご注文いただいたLED投光器は、弘前城の桜の照明に採用するLED投光器の選定用の見本で、その機種選定の日が数日後に控えていました。
先方も、弊社のLED投光器に期待されていたようで、何とか届けて欲しいと頼まれました。
実は、私は、弘前大学の理学部卒業で、弘前と弘前城には、人並みならぬ思い出がありました。
毎年お花見に行ったり、花見客に焼き鳥売りのバイトをして、お客さんがお酒を一気飲みしたら買ってやると言われて、途中で酔いつぶれて、売り上げとメガネをなくして、夜中に雨が降っている中、倒れていて、1週間も高熱と、二日酔いで生死をさまよったことなどが思い出されました。
ですから、是非、自分のLED投光器で、弘前城の桜を照らしてみたかったのです。
私は、それから、ありとあらゆる輸送手段を調べて、最悪自分が飛行機に乗って持って行こうと考えたくらいでした。そんなことを考えていると、JALカーゴという輸送手段があることが分かったのです。
飛行機の航空貨物として送る方法で、送料は高いのですが、その日に届けることも可能なのです。
但し、空港から空港間だけの輸送のため、発送時、空港まで持って行かなくてはならなく、受け取りも空港まで取りに行かなくてはなりませんでした。
ご注文いただいた方に、再度電話で説明して、車で片道50分くらいかかる青森空港まで取りに来ていただけることになりました。
当社は、とかち帯広空港から車で7分という場所にあります。ラッキー!
しかし、青森行きの直行便がないため、一度羽田空港行きの飛行機に乗せて、羽田から青森空港行きの飛行機に乗せ替えてもらう必要がありました。そのため、5kgの小さな箱1個の荷物でも、送料が、8000円くらいかかりました。
完全に赤字です。それでも、何とか届けたいという気持ちで送りました。
LED投光器(TGD-MR-50W-D)1台が無事に、届きました。
その2日後、今度は、それより少し消費電力が少ない、LED投光器(TGD-MR-36W-D)1台も見てみたいと言うことで、それも同じようにJALカーゴで送りました。
それから6日後に、LED投光器(TGD-MR-50W-D)電球色 光束角度120度 30台の注文をいただくことができました。
急いで、中国の工場に連絡し製造を手配して、何とかギリギリで、設置工事に間に合わせて納品することができました。
昨年のゴールデンウイークは、小学4年生の息子を連れて、20年ぶりの弘前に行って来ました。
やっぱり、弘前城の桜は、最高でした!
我が社のLED投光器は、弘前城の西堀のさくらのトンネル照明に使用されていました。
左右に立派な桜の並木が数百メートル続く、正に桜のトンネルでした。
我が社のLED投光器が、きれいに桜を照らしていました。
西堀の貸しボートに乗って、その横をゆったりと眺めることもできました。
いろいろと苦労をしましたが、そんなことを忘れさせてくれるくらい、嬉しかったです。
今年は、もっと大型の投光器をご検討いただけることになりました。
今年も頑張って、また、弘前に桜を見に行きたいものです。