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2007年04月17日

白樺(シラカバ)樹液とは

シラカバ樹液の採取

飲んでよし、肌につけてよし。

今、シラカバ樹液が健康飲料や食材、化粧品の素材として注目を集めています。

それは、ミネラルが豊富で、保湿性に優れているためです。

シラカバ樹液は、4月の中旬の数週間しか採取できない貴重な自然の贈り物です。

シラカバが芽吹くために、長い冬の間眠っていた木々たちは、来たるべき春のために大地の水をぐんくんと吸い上げ始めます。

シラカバに穴を開ける

そのシラカバの木を切ることなく、幹に小さな穴をあけその水の一部を分けてもらいます。

幹の穴から静かに落ちてくる雫は、樹液という言葉から連想するイメージとは異なって、 さらさらして透き通っており一見すると水のようですが、飲んでみるとほのかに甘く、 また様々なミネラルも含まれたとても優れた自然の恵みです。

 北欧、ロシア、韓国、中国などの諸外国では、古来よりこの樹液を漢方薬や健康飲料として愛飲しています。 また近年ではこの樹液を利用した化粧品やお菓子などの開発も進められています。

 幹に穴をあけ樹液を採ってしまったら、 木が枯れてしまうのではないかと思われる方もいらっしやるでしょうが、その心配はまったくありません。 私たちは白樺が大地から吸い上げる水の、ほんの一部をおすそ分けしてもらっているのです。

シラカバの穴

そして本当に水が必要となる芽吹きの時期になると、 穴から流れ出る樹液はぴたりと止まってしまいます。

したがって私たちが樹液を採れるのはそれまでのわずか数週間に過ぎません。その後、 穴を木の栓でふさいておくと翌年までにはその穴はきれいにふさがってしまうのです。

上の写真には、去年までに空けた穴の後がご覧いただけると思います。

引用:インカルシペ白樺
http://www.netbeet.ne.jp/~sirakaba/jyueki/index.html

インカルシペ白樺産を取材!白樺(シラカバ)樹液の採取方法を伝授!!!

インカルシペ白樺

先日、十勝で、もう何年も前からシラカバ樹液を採取して販売されている、大樹町の 「インカルシペ白樺」さんを取材させていただきました。

「インカルシペ白樺」代表 米山さん

73歳の米山さんが10年ほど前に偶然所有することとなった立派なシラカバ林は、十勝・ 大樹町の山の麓にあります。

ここで、米山さんは、毎年4月の1ヶ月間、シラカバ樹液を採取し販売しています。

インカルシペ白樺」さんのHPはこちらhttp://www.netbeet.ne.jp/~sirakaba/

そこで、白樺(シラカバ)樹液の採取方法を教えてもらいました。

シラカバに穴を開ける

まず、 シラカバの根元から30~40cmくらいの部分に電動ドリルで直径1.5cm位の穴を開けます。 穴の深さは4cm程度です。

木くずを耳かきで取り除く

ドリルの木くずを耳かきで取り除きます。

アルコールで消毒

木の穴周辺をアルコールで消毒します。

ジョイント

ホームセンターなどに売られているホースのジョイントパーツを使います。

ジョイントも消毒

もちろんこのジョイントも消毒します。

ジョイントを穴に差し込む

このジョイントを穴に差し込みます。

ですから、穴を開けるドリルの直径は、このジョイントに合わせて選びます。

ホースをつなぐ

そして、このジョイントに透明なホースをつなぎます。

シラカバ樹液の採取

そして、それを容器につなぎます。

ここでは、ステンレス製のものを使用していました。

早朝にセットして、翌朝に回収します。
ひとつの穴で、その年の採取を毎日繰り返し行えるようです。

2日もするとすぐに樹液は発酵してきますので、翌日きちんと朝のうちに回収します。

特に樹液が多く採取できるのは1年で1週間程度とのことで、その時期には、 この入れ物にたっぷり採取できることもあるそうです。

樹液がでなくなったら、木の栓をして穴をふさぐと木が傷みません。